―クロス屋道場セミナーで伝えたいこと
僕は高校を卒業して、職人の道を歩んでいて、やりたいことがどんどん増えてきて、今、不動産からデザイン、講師まで、これはもうトータル的にやれるような会社といったところまで作ったといったころです。
一番大事なのは、職人をやっているだけだとなかなかお金の資金計画だったりとか、お金の損益計算書だったりとか、損益分岐点(PL)とか、バランスシート(BS)とか、そういったのをしっかり見ていかないと、失敗してしまう人もたくさん多く見てきました。そういった現場をやりながらなんですけれども、将来会社を起業したりとか、自分で何か会社を持ちたいなという人や、意欲のある人に「僕が今までやってきたこと、できたこと、失敗したこと」を含めて伝えていけたら業界の発展に貢献できるんじゃないかなと思って、こういうのを提案してみたということですね。
―セミナーの目的は
今だいぶ時間が取れるようになってきたので、自分の経験を、失敗したこと、大事なこと、資金計画からバランスシート(BS)、損益分岐点(PL)と、そう言ったものをきっちりと計画していきながら、事業を進む目的に向かって走っていくためのやり方というのを僕が今まで経験したことを伝えられたら、業界に貢献できるかといったのが目的ですね。今まで自分が忙しくて、なかなかそう言った、社内ではもちろんいるんですけれども、外部の職人さんとか、独立していった人間にそのようなことをやったことがなかったので、今後はどんどんしていきたいという気持ちになったところですかね。
―成功の秘訣は『事業計画の大切さ』
昔、よく独立していった職人に「どうしたらもっと会社を大きくできるんですか?」みたいに聞かれたことがあるんですよ。「じゃあどんなことをしているの?」と話を聞いたときに、まず、伸びなかった人は一番に自分のお金の確保をする人でした。それから、人を雇っても自分がまず確保してから人に払っている人です。そういう人がほとんどなんですよね。なぜそうなるかというと、目的がお金、目標ではなくて目的のほうが強くなってしまっているんですね。
僕が考えているのは、やっぱり目標からの逆算なので、どういった目標を自分が持つかによって今の計画のどんどん落とし込みがしていければ、今、何をしなくてはいけないか、今、どこでリスクを取らなければいけないか。今、例えば、従業員に給料30万円払っても収入が70万円だと、従業員が一人いたとして30万円払ったら、残り40万円じゃないですか。諸経費20万かかる。そうすると、自分の取りが20万になってくる。それでも納得できるかどうかというのが非常に大事になってくると思うんですよね。なぜそれが大事なのかというのも計画の立て方から、設計ですよね、業務設計的なことまで私がやってきたノウハウというのを伝えていけたら面白いんじゃないかなという趣旨ですかね。
―『ビジョン・世界観・企業理念』があるのか
本当に多いんですよ。結局はお金が目的になってしまっている人が。そうすると、絶対にうまくいかないですね。人を雇ってもまず自分の金を確保すると、絶対に人がついてこなくなる。あとはその「ビジョン」大事なのは「ビジョン=世界観」になります。どういった世界観だったら面白いよねとか、こんな世界作れたら楽しいよね、みんなハッピーだよね、みたいなのを大きい夢をまず語らなくちゃいけないし。それを目標値として、そうやってそのためにはこういった段階が必要だよねとか、そのためにはこういった人が必要だよね、そうすると、そういうことを常に言っていると共感してくる人が現れてくるんですよね。集まってきたときに、お金を自分だけじゃなくて、自分が一番取るんではなくて、働いている人にどれだけ配れるかというのが最終的に大事かと思います。これが企業理念じゃないですか。
―人が集まっても『やはり必要なのは事業計画』
まず、ビジョンを立てるとか目標を立てる。それを逆算していく。今やる一年間の目標を立てて、今やることまで落とし込んで、あとは行動するだけです。誰がいたらいいかというのを考えてその人たちを集める。ビジョンを語っていれば、面白いなって人が集まってくるので、そういうことを繰り返しいくと。これが企業理念です。一番大事なのはその考え方ですね。
次にやっぱり必要になってくるのは、事業計画。じゃあそれをどういう形で落とし込んで一年間こっちが利益を出し続けていくのかが次にきます。そのために大事なのが、損益計算書(PL)とバランスシート(BS)、貸借対照表が大事になってきます。特に最初のころであれば、BSよりもPLをどうしたら黒字を出せるのか、収入がいくらあれば、今かかっている経費に対してすでに払ってもお金が残るのかという計画値。それを達成させるために、どういった行動をしてほしいのかっていうところを落とし込んでいきます。